恩師の告別式

寒さが身にしみる冬の朝に自宅を出て、電車を乗り継いで五反田周辺の斎場に赴いた。恩師の告別式に出席するために夫婦で出かけた。斎場では6組の告別式が同時に準備されていた。訪問者は祭壇に向かって左側の椅子に座るように案内され、右側の席には親戚の方々がお座りになった。確か天台宗の副館長と案内があったと思うが、読経が10時から始まった。20分もすると家族の焼香、親戚の焼香、に続いて参列者の焼香となった。参列者は全体で50名程度であった。斎場では線香の煙と臭いで風邪気味の家内が咳き込んでしまい、一時室外に待避した。読経が終わると最後の別れの儀式となった。全員で順にお棺に花を入れて別れの挨拶をした。娘さんが我慢できなくて嗚咽していた。喪主の挨拶が印象的であった。2年前に奥様を亡くしお一人で暮らしていた先生を新築の自宅に引き取り、昼はデイサービスで、夜は家族と同じ家で過ごし、孫と一緒の生活を送ることができた。孫5名は先生が功績を挙げて表彰されたイベントに関連した名前をつけた。また85歳で他界された先生が大学院生時代に製作したディジタル交換機が未来遺産として登録されたことも紹介された。息子さんは精一杯高齢の先生をお世話されたことがお話しの様子から感じられた。お幸せな人生を送られた恩師は天国で満足されているに違いない。