あと何年生きるの?

孫が新一年生として小学校に通い始めた。70歳代となった家内が歩行が困難になり数年間のリハビリも効果が思わしくなく、MRIで診断していただいた結果、腫瘍を除去する手術を受けることになった。待ち遠しかった入院手術を受け、手術後はベッドで横になったまま、心電図などの装置、酸素濃度測定装置、その他のケーブルがものものしく装着されていた。覚悟して手術を受けたが、二度と同じ手術を受けたくないと話していた。ほぼ1週間経過して週末に長男家族が孫を連れて見舞いに来てくれた。小学校に通い始めた孫は将来医者になりたいと話しているという。興味深そうに心電図などのディスプレイに表示されるグラフや数字を見ている。「これは何?」質問があったので、患者の様子が正常かどうかを調べる機器であることを説明した。6歳の孫は私に向かって質問した。「ジージーはあと何年生きるの?」この質問は私が日頃自身に問い合わせているが、孫から質問を受けて戸惑った。「高齢者が一人で生活できる健康年齢が72歳と言われていてジージーはもうすぐ75歳。この歳まで生きていると死ぬのは平均的には83歳程度。最後の7ないし8年は介護してもらわないと生活できないかも知れない。」と回答してみたが恐らく孫には通じていない。長男は孫に「そのような質問をしてはいけないんだよ」と優しくたしなめていた。「あと何年生きるの?」を言い換えると「あと何年健康寿命でいられるの?そして何年介護してもらわないといけないの?」となる。家内の入院で人生最後の難題が目前に迫っているのを感じた。