76歳の生活

世間では100歳時代では年金以外に2000万円の個人蓄財が必要と騒いでいる。TVコマーシャルでは定年退職後に生活を維持するために資産運用を始めませんかと誘っている。現在76歳の我が身からすれば、将来の不安をあおって金儲けを企んでいる輩に注意しようといいたい。60歳代もそうだが70歳代に入ると体の衰えをもろに感じる。海外旅行を計画するなら60歳代である。70歳代は自分の体調を考えると慎重にならざるを得ない。私は資産運用の話には常に懐疑的である。人にお金を貸してその利息で老後の生活を支えるなど危険極まりない。それより早く借金を返して、自宅を確保し老後の日常生活費を必要最小限に抑えるよう努力する方が賢い。私が現役世代のとき、会社ではゴルフで上司に付き合うことが出世の一つの条件であるように感じていた。実際にはゴルフ出費を抑えて借金返済をする方に会社生活の途中から方向変更した。その選択は正しかった。飲み会の付き合いも同じである。70歳代の体力は現役世代の1割となる、と感じている。現役では毎朝混雑する電車で出勤するが、70歳代では自宅で自身で出来る仕事を作り出すことが望ましい。サラリーマン時代に自宅で一人でできる仕事のプランを作るのは難しいが、現役時代からいろいろ試しておくとオリンピック2020以降の時代には可能性がある。21世紀の家内工業は、ITと高齢者の知識経験で組み立てることができよう。趣味の延長でもOKだ。現実には76歳の日常は、朝起きると食事のあと、ごみ捨て、洗濯、TVのニュースを済ませてから、コーヒーを入れる。むろん今日の体調をチェックするために血圧を測る。血圧が高めだったら薬を飲むが、マイペースで進める仕事と夕方の適度な運動を組み合わせると、現役時代に高かった血圧もそれほど高くならない。先日次男が結婚した。40歳の時に生まれた子供だ。これで子供3名の結婚を達成し、人生の区切りとなった。老後の生活を支えるのは、借金をすべて完済し、自宅を確保し、最低限の生活費で暮らせる環境を準備することだ。決して資産形成の誘いの手に乗らないこと、これが76歳を平穏無事に送っている秘訣だと考えている。