大学で学んだことは企業で役にたつのか?

40年ほど前に私が就職した企業の新人研修会で講師が話した言葉を覚えています。「君たちが大学で勉強したことはこの会社では役に立たない。役に立つのはせいぜい中学校で学んだオームの法則である。それ以外は全て企業研修で再度勉強しなおしてもらう。」だったら何で大学卒を採用するのだろうと思いました。
学生と輪講で討論することがあります。「大学で学んだ知識が社会で役に立つと考えますか」学生は変な質問をする教授だと考えているでしょう。会社に入ったとき、企業が求める知識の範囲はとてつもなく広い。上司が何か調べるように指示してきても、知らない場合が大半である。従って、大学で学ぶことは、「自分が知識を持ち合わせていないことを調べて、自分の知識として獲得する能力なのです。」
大学を卒業したら勉強する必要がなくなると、卒業を心待ちにしている学生には、この説明は理解できないかも知れない。

こまった新入社員だ

皆がうらやむような大企業に4月から新入社員が入ってきました。ある新入社員が廊下で大声で立ち話をしているのを会社の上司が耳にしました。
「毎日つまらない仕事ばかりなんだ。書類の整理とか電話番とか、大学院を卒業して会社に入ったんだから、もっと俺にふさわしい仕事があるはずだ。」
上司は私に言いました。「会社の廊下はお取引先など外部の人が多数出入りしている。そのようなところで平気で新入社員が会社の扱いに文句を言っている。困ったものだ。」

先生、私が内定をもらった会社は大丈夫ですか?

大学3年生の終わりから4年生の前半まで学生は就職活動に振り回されています。毎年のように就職先の企業から内定をもらった学生が推薦状をもらいに来て、そして私に質問します。「私が内定をもらったこの会社は”だいじょうぶ”ですか?」学生の質問は、「一生安泰に仕事ができて、つつがなく老後に入れる会社ですか?」という意味に聞こえる。「”だいじょうぶ”という意味は?」と聞き返してもはっきりした返事はない。
「今大企業でも30年以上”だいじょうぶ”な会社はないよ。」
「会社はひとたび危ない状況になれば人員整理をする。君も人員整理にあうかも知れない。」
「それに君が社長になったら会社をつぶすのは簡単なことさ」
大企業がたくさんの新入社員を採用して、皆が会社を頼りにしてよりかかるそんな会社を選べば、その企業はいずれなくなる。
「どんな大企業でも君が背負うつもりでなければ、30年以上大丈夫はありえないよ」
「……」

お金は貯めてから使おう

30年ほど前に会社から辞令をもらい職場を異動しました。新しい職場にいた係長は、家庭を持ちながら借金の返済に追われて首がまわらない状態でした。それでも当時としては贅沢な車を乗り回していました。その職場では上司が集まって、係長の借金返済について会社としてどのように指導するか相談していました。例え仕事ができる係長だとしても、お金の使い方に節操がなく会社に迷惑をかけ、本人の将来を台無しにしたのです。
別の経験もあります。ある社員が会社には内緒で消費者金融で借金し、だんだん返済が滞って、結局会社に不審な電話がしばしばかかってくるようになりました。友人を名乗った電話でしたが、周囲は借金の返済督促だと感じるようになったのです。上司はそのことに気づき、本人と話をして会社が一時的に立て替えて借金を返済しました。ところが、会社へ立替分を完済する前にまた消費者金融から借金し、結局会社に来なくなりました。借金の返済で努力した会社にも迷惑をかけたまま消えたのです。

お酒で死ぬことがないように

私が会社に入って3年目だったと思います。35年ほど前のことです。入社時の研修で3月間同じ合宿の部屋で寝泊りした友人が死にました。私は病院から棺が霊柩車で運ばれているときにお別れをしました。そのとき友人の両親が我々見送りにきた友達に深々と頭を下げていた光景を今でも覚えています。なぜ若者が突然他界したのか、友達に尋ねました。会社の懇親会からの帰り道に、電車のプラットフォームから落ちたと聞きました。やさしい誰にでも好かれる男でした。けれど、ちょっと不注意でした。ご両親は息子を許したでしょう。けれどご両親の挨拶を聞きながら、「なぜ死んだのだ!」と怒鳴りたい衝動にかられました。

はかせ(博士)の会 活動項目

「はかせ(博士)の会」では次のような活動項目を考えています。

「はかせ(博士)の会」のブログ開始の趣旨については上記のAboutを開いてみてください。

(1)会員(50歳以上)を募集します。

(2)会員資格は、専門知識、社会経験などで本を出版した経験をお持ちの方、大学以上で教育経験のある方、博士の学位をお持ちの方とします。

(3)入会希望者はコメント欄にその旨ご記入ください。お申込方法をお知らせします。新規会員の入会時には、既存会員による資格審査があります。会員の脱会は自由です。

(4)会員になられた方の専門知識、社会経験、出版物などについて、WEBサイトで紹介します。WEBサイトは順次作成し、本ブログからリンクを張ります。

(5)会員の専門知識や社会経験などについて、講演を希望する大学、専門学校、高等学校、会社などからの問い合わせを受け付けます。希望者はコメントとしてご記入ください。ご連絡方法をお知らせします。

(6)当面会員の会費は無料とします。活動費の一部に充当するため、本ブログおよびWEBサイトに広告を掲載します。

(5)はかせ(博士)の会が発展するようでしたら会則を定めます。当面事務局は青山学院大学理工学部水澤研究室が担当します。